【令和8年度対応】手取りとは?額面との違いと、額面から手取りの計算方法
額面は会社が支払う総額、手取りは口座に振り込まれる金額です。その差は社会保険料と税金で、おおむね額面の20%から25%にあたります。
年収500万円の場合
393.7万円
額面500万円 − 社会保険料72.4万円 − 所得税9.2万円 − 住民税24.7万円
手取り率 78.7% / 月あたり 32.8万円
年収500万円の手取りは約393.7万円額面とは
会社が支払う支給総額です。給与明細では「総支給額」と書かれます。
- 基本給+残業代+各種手当(役職・住宅・家族など)+通勤手当
- 求人票の「月給25万円」「年収500万円」も、ほとんどが額面です
- 月給に固定残業代(みなし残業)が含まれていることがあります。内訳の記載を確認してください
手取りとは
額面から社会保険料と税金を引いた、実際に振り込まれる金額です。給与明細では「差引支給額」と書かれます。
※ 会社によっては、これに加えて社宅の家賃・財形貯蓄・組合費などが引かれます。これらは会社ごとに違うため、この計算には含めていません。
額面から引かれる6つ
| 引かれるもの | 何のため | 目安 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 健康保険料 | 病院にかかったときの給付 | 額面の約5%(都道府県で違う) | 会社と折半 |
| 介護保険料 | 介護の給付 | 額面の約0.8% | 40歳から64歳のみ |
| 厚生年金保険料 | 老後・障害・遺族の年金 | 額面の9.15% | 会社と折半 |
| 雇用保険料 | 失業したときの給付 | 額面の0.55% | 会社の負担のほうが大きい |
| 所得税 | 国に納める税金 | 課税所得に応じて5%から45% | 年末調整で精算 |
| 住民税 | 住んでいる自治体に納める税金 | 課税所得のおよそ10% | 前年の所得で決まる |
※ 社会保険料の率は都道府県と年度で変わります。上の目安は令和8年度・全国平均(健康保険料率9.90%)です。都道府県別の保険料率で自分の県を選べます。
※ 介護保険料は40歳の誕生日の前日が属する月からかかります。39歳までは引かれません。
※ 住民税は前年の所得で決まります。そのため就職1年目は引かれず、2年目の6月から手取りが下がります。
額面から手取りへ — 年収の早見表
| 年収(額面) | 手取り(年間) | 手取り(月) | 社会保険料 | 所得税 | 住民税 | 手取り率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 200万円 | 164.1万円 | 13.7万円 | 30.0万円 | 0.0万円 | 5.9万円 | 82.1% |
| 250万円 | 203.8万円 | 17.0万円 | 35.4万円 | 1.4万円 | 9.5万円 | 81.5% |
| 300万円 | 239.6万円 | 20.0万円 | 45.9万円 | 2.7万円 | 11.9万円 | 79.9% |
| 350万円 | 278.3万円 | 23.2万円 | 52.9万円 | 4.1万円 | 14.7万円 | 79.5% |
| 400万円 | 316.4万円 | 26.4万円 | 60.0万円 | 5.7万円 | 17.9万円 | 79.1% |
| 450万円 | 354.3万円 | 29.5万円 | 67.1万円 | 7.4万円 | 21.2万円 | 78.7% |
| 500万円 | 393.7万円 | 32.8万円 | 72.4万円 | 9.2万円 | 24.7万円 | 78.7% |
| 600万円 | 465.7万円 | 38.8万円 | 88.3万円 | 14.9万円 | 31.1万円 | 77.6% |
| 700万円 | 536.1万円 | 44.7万円 | 104.1万円 | 21.9万円 | 37.9万円 | 76.6% |
| 800万円 | 601.8万円 | 50.2万円 | 116.7万円 | 35.8万円 | 45.6万円 | 75.2% |
| 1000万円 | 735.5万円 | 61.3万円 | 126.8万円 | 73.6万円 | 64.1万円 | 73.5% |
※ 40歳未満・扶養なし・交通費なし、健康保険料率9.90%(全国平均)、2年目以降(住民税あり)での概算です。
※ 手取り率は年収が上がるほど下がります。所得税が課税所得に応じて上がるためです。
月給の額面から手取りへ
求人票の月給をそのまま見るときの表です。賞与なしで計算しています。
| 月給(額面) | 手取り(2年目〜) | 手取り(1年目) | 手取り率 |
|---|---|---|---|
| 18万円 | 14.7万円 | 15.3万円 | 81.7% |
| 20万円 | 16.2万円 | 17.0万円 | 81.2% |
| 22万円 | 17.8万円 | 18.6万円 | 80.8% |
| 25万円 | 20.0万円 | 21.0万円 | 79.9% |
| 28万円 | 22.4万円 | 23.6万円 | 80.0% |
| 30万円 | 23.9万円 | 25.2万円 | 79.8% |
| 35万円 | 27.6万円 | 29.2万円 | 78.8% |
| 40万円 | 31.4万円 | 33.3万円 | 78.4% |
| 50万円 | 38.8万円 | 41.4万円 | 77.6% |
※ 賞与がある場合は年収がその分増えます。月給から手取りを計算で賞与の月数を指定できます。
よくある勘違い
- 「年収」と言われたら額面
手取りの年収を聞かれている場面は少ないので、答える前に確認すると行き違いが減ります - 1年目の手取りで生活設計をしない
2年目の6月から住民税のぶん下がります - 通勤手当は税と保険で扱いが違う
所得税はかからないのに、社会保険料の計算には含まれます - ボーナスは別の計算
住民税が引かれず、税率は前月の給与で決まります
よくある質問
額面とは何ですか。
会社が支払う支給総額のことです。基本給に残業代・各種手当・通勤手当を足した金額で、給与明細では「総支給額」と書かれます。求人票に書かれている月給や年収も、ほとんどが額面です。
手取りとは何ですか。
額面から社会保険料と税金を引いた、実際に口座に振り込まれる金額です。給与明細では「差引支給額」と書かれます。
額面から手取りはどう計算しますか。
額面から健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料・雇用保険料・所得税・住民税の6つを引きます。結果はおおむね額面の75%から80%です。年収500万円なら手取りは約393.7万円になります。年収から手取りを計算で自分の金額を入れられます。
「額面の8割が手取り」という目安は正しいですか。
おおまかには合っていますが、年収が高いほど手取り率は下がります。所得税が累進(課税所得が増えるほど率が上がる)だからです。年収300万円で約20.1%、年収1000万円で約26.5%が引かれます。
就職1年目は手取りが多いのはなぜですか。
住民税がかからないためです。住民税は前年の所得に対して決まり、翌年6月から徴収されます。働き始めた年は前年に所得がないので引かれず、2年目の6月から手取りが下がります。
通勤手当は額面に入りますか。
入ります。ただし通勤手当は月15万円まで所得税がかかりません。一方で社会保険料の計算には含まれますので、交通費が多い人は保険料がその分増えます。
ボーナスの額面と手取りも同じ計算ですか。
違います。賞与からは住民税が引かれず、源泉所得税の率は前月の給与で決まります。そのため手取り率は月給より高くなります。ボーナスの手取りをご覧ください。
出典と適用年度
- 国税庁
- 所得税の速算表 (No.2260)
- 全国健康保険協会
- 令和8年度 都道府県単位保険料率
- 全国健康保険協会
- 子ども・子育て支援金率
- 厚生労働省
- 令和8年度 雇用保険料率
本ツールの計算結果は概算です。正確な給与計算や税額については、勤務先の人事・経理担当者、または社会保険労務士・税理士にご相談ください。
ひとことで
- 額面=総支給額
会社が払う金額 - 手取り=差引支給額
口座に入る金額 - 差は20〜25%
年収が高いほど広がります - 1年目だけ住民税なし
2年目6月から下がります