eGFRの計算:血清クレアチニン・シスタチンCから推算GFRとCKDのGFR区分

最終確認:2026年10月4日日本腎臓学会(CKD診療ガイド2012・エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013 前文、eGFR男女・年齢別早見表)

性別・年齢と血液検査の血清クレアチニン(またはシスタチンC)を入れると、日本腎臓学会の推算式でeGFR(mL/分/1.73m²)とGFR区分(G1〜G5)を出します。日本腎臓学会の早見表と全マス同じ値です。18歳以上が対象です。

数値を入れる

歳
mg/dL
eGFR(男性・50歳・クレアチニン)
63.1

eGFRcreat = 194 × 1.00−1.094 × 50−0.287 = 63.1 mL/分/1.73m²

GFR区分 G2(正常または軽度低下)

クレアチニンは筋肉量の影響を受けます。筋肉が少ない・多い人は、シスタチンCの式も参考にします

eGFRは63.1 mL/分/1.73m²(G2・正常または軽度低下)

GFR区分(CKDの重症度分類)

区分eGFR状態
G190以上正常または高値
G260〜89正常または軽度低下
G3a45〜59軽度〜中等度低下
G3b30〜44中等度〜高度低下
G415〜29高度低下
G515未満末期腎不全

※ 日本腎臓学会。CKD(慢性腎臓病)は、腎障害を示す所見(とくに蛋白尿)か eGFR 60未満のどちらかが3か月以上続くときに診断され、重症度は原因の病気・GFR区分・蛋白尿区分を合わせて評価します。

クレアチニンと年齢別のeGFR(男性)

Cr30歳50歳70歳
0.60127.8 G1110.4 G1100.2 G1
0.8093.3 G180.6 G273.2 G2
1.0073.1 G263.1 G257.3 G3a
1.2059.9 G3a51.7 G3a46.9 G3a
1.5046.9 G3a40.5 G3b36.8 G3b
2.0034.2 G3b29.6 G426.8 G4
3.0022.0 G419.0 G417.2 G4

※ 表示は小数第1位、GFR区分は小数第2位まで見て判定(日本腎臓学会の早見表と同じ)。クレアチニンは酵素法の値を小数点以下2桁で使います。

よくある質問

eGFRとは?
腎臓が血液をろ過する能力(糸球体ろ過量、GFR)を、血液検査の値と年齢・性別から推算した値です。単位は mL/分/1.73m²(標準的な体格に合わせた値)で、健康診断の結果にもよく載っています。
eGFRの計算式は?
日本腎臓学会の式で、194 × Cr−1.094 × 年齢−0.287(女性は × 0.739)です。シスタチンCを使うときは(104 × Cys-C−1.019 × 0.996年齢(女性は × 0.929))− 8 です。
eGFRの正常値は?
90以上がG1(正常または高値)、60〜89がG2(正常または軽度低下)です。60未満の状態が3か月以上続くと、慢性腎臓病(CKD)と診断されます(蛋白尿などの所見でも診断されます)。
シスタチンCの式はどんなときに使う?
シスタチンCは筋肉量や食事・運動の影響を受けにくいので、筋肉が少ない人(長く寝たきり、やせている)や多い人(アスリートなど)で、クレアチニンの式では評価しにくいときに役立ちます(日本腎臓学会)。
年齢が上がるとeGFRは下がる?
同じクレアチニンの値でも、年齢が上がると eGFR は低く出ます。50歳の男性で Cr 1.00 なら約63、70歳なら約57です。推算式は18歳以上が対象で、子どもには使えません。

出典と適用年度

適用年度:日本腎臓学会の推算式(CKD診療ガイド2012〜)最終確認:2026年10月4日

日本腎臓学会
CKD診療の概念の基本(CKD診療ガイド2012より): CKDの定義・重症度分類・eGFRの推算式
日本腎臓学会
eGFR男女・年齢別早見表(血清クレアチニン・シスタチンC)

本ツールの値は、日本腎臓学会の推算式による概算で、診断ではありません。推算式は18歳以上が対象で、筋肉量・妊娠・病気などで実際の腎機能とずれることがあります。検査結果の見方や治療のことは、医師にご相談ください。

要点

  • eGFRcreat
    194 × Cr^−1.094 × 年齢^−0.287(女性 ×0.739)
  • 60未満が3か月
    慢性腎臓病(CKD)
  • G1・G2
    90以上・60〜89
  • 対象
    18歳以上