個人事業主・フリーランスの手取り計算:売上と経費から、税金と国保・年金を引いた手取りを出す

最終確認:2026年10月15日令和8年分の所得税・令和9年度の住民税・個人事業税/国民健康保険料は令和8年度の料率・国民年金は月17,920円

売上と経費を入れると、所得税・住民税・個人事業税・国民健康保険料・国民年金保険料を引いた個人事業主の手取りを出します。青色申告特別控除(65万円・55万円・10万円)で税金と国保がどれだけ変わるか、同じ額を給与でもらう会社員と比べてどうかも分かります。

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万円
万円
国民年金は60歳まで
個人事業主の手取り(年額)
4,273,046円

利益 6,000,000円 − 税金・社会保険料 1,726,954円(利益の28.8%)

所得税 355,205円・住民税 414,100円・個人事業税 155,000円・国民健康保険 587,609円・国民年金 215,040円

月あたり356,087円。所得(青色申告特別控除のあと)は5,350,000円です

住民税・国保は前年の所得で決まります。同じ利益が続いた年の手取りとして計算しています

個人事業主:利益600万円なら手取りは年427.3万円(目安)

利益別の手取り(青色申告と白色申告、会社員との比較)

利益(売上 − 経費)青色申告(65万円)白色申告会社員(同じ額の年収)
300万円2,321,886円
77.4%
2,165,256円2,399,395円
400万円3,031,049円
75.8%
2,856,399円3,167,353円
500万円3,706,212円
74.1%
3,455,290円3,940,988円
600万円4,273,046円
71.2%
4,027,536円4,660,730円
800万円5,407,226円
67.6%
5,161,816円5,946,574円
1,000万円6,570,980円
65.7%
6,352,255円7,272,728円
1,500万円9,281,597円
61.9%
8,997,593円10,237,258円

※ 世田谷区・39歳以下・デザイン業(個人事業税5%)・扶養なしの年額。下の小さい数字は利益に対する手取りの割合です。会社員は、同じ額を年収(額面)としたときの2年目以降の手取り(協会けんぽ)で、社会保険料の半分を会社が払うぶん多くなります。

手取りから引かれる5つのお金

  • 所得税:(所得 − 社会保険料 − 基礎控除)× 5〜45%(復興特別所得税を含む)。所得は、売上 − 経費 − 青色申告特別控除です。
  • 住民税:所得割10%+均等割5,000円。前年の所得にかかり、翌年6月から納めます。
  • 個人事業税:(所得 + 青色申告特別控除 − 事業主控除290万円)× 3〜5%。法律で決まった業種(法定業種)だけにかかり、青色申告特別控除は引けません。くわしくは個人事業税の計算へ。
  • 国民健康保険料:(所得 − 43万円)× 料率 + 均等割など。市区町村で違います。くわしくは国民健康保険料の計算へ。
  • 国民年金保険料:月17,920円(令和8年度)× 12か月 = 年215,040円。20歳から60歳までです。

住民税と国民健康保険料は前年の所得で決まるので、会社を辞めて開業した1年目は、会社員だった年の給与で計算されます。この計算は、同じ利益が続いた年の手取りです。

青色申告特別控除の要件(65万円・55万円・10万円)

  • 55万円:事業所得(または不動産所得)があり、正規の簿記(一般には複式簿記)で記帳し、貸借対照表と損益計算書を確定申告書に添えて、期限(翌年3月15日)までに申告すること。
  • 65万円:55万円の要件に加えて、e-Taxで申告するか、仕訳帳と総勘定元帳を優良な電子帳簿で保存すること。
  • 10万円:上の要件に当てはまらない青色申告者。

利益600万円の人なら、65万円の控除で手取りが年245,510円増えます(白色申告と比べて)。所得税・住民税だけでなく、国民健康保険料も所得で決まるので下がります。

消費税は別です。2年前の売上(課税売上高)が1,000万円以下なら、原則として消費税はかかりません。インボイス発行事業者になった人はインボイスの2割特例・3割特例で納税額を確かめてください。

個人事業主の手取り計算ガイド:使い方と、売上・経費の入れ方

個人事業主・フリーランスとして1年働いたとき、税金と保険料を払ったあとにいくら残るかを計算するページです。会社員から独立するか考えるときや、来年の資金計画を立てるときに使えます。

Qフリーランスで売上600万円、経費100万円なら、いくら残りますか。

A青色申告なら年370.6万円⁠で、白色申告より25.1万円多くなります。

こんなときに使えます

  • 会社を辞めて独立したら、手取りがどうなるか知りたいとき
  • 青色申告にすると、手取りがどれだけ増えるか確かめたいとき
  • 売上の目標から、毎月使えるお金を考えたいとき

使い方

  1. 1年間の売上と経費を入れます。経費は、仕事のために使った費用の合計です。
  2. 申告の種類(青色申告の控除額か白色申告)と年齢を選びます。
  3. 国民健康保険の市区町村と業種を選びます。業種で個人事業税がかかるかどうかが決まります。

計算の例

売上600万円・経費100万円(利益500万円)のデザイナー(世田谷区・39歳以下)が、e-Taxで青色申告をしたとします。所得税167,239円、住民税324,700円、個人事業税105,000円、国民健康保険料481,809円、国民年金215,040円を引いて、手取りは年3,706,212円(月308,851円)です。

気をつけたいこと

  • 住民税と国民健康保険料は前年の所得で決まります。開業1年目は、会社員だった年の給与で計算されます。
  • 家族を扶養している人や、iDeCo・小規模企業共済に入っている人は、所得税と住民税がこの計算より少なくなります。

よくある質問

個人事業主の手取りはいくらですか。
売上800万円・経費200万円(利益600万円)、青色申告65万円、世田谷区の39歳以下なら、手取りは年4,273,046円(月356,087円)です。利益の71.2%が手元に残ります。
売上500万円のフリーランスの手取りは?
経費100万円(利益400万円)なら、青色申告65万円で年3,031,049円、白色申告で年2,856,399円です(世田谷区・39歳以下・デザイン業)。利益が290万円を超えると個人事業税がかかり始めます。
会社員と比べて手取りは少ないですか。
同じ額なら、個人事業主のほうが少なくなりがちです。会社員は健康保険・厚生年金の保険料の半分を会社が払い、給与所得控除もあります。個人事業主は国民健康保険と国民年金を全額自分で払い、個人事業税がかかることもあります。その代わり、経費と青色申告特別控除を引けます。
経費を増やすと手取りは増えますか。
経費は実際に払ったお金なので、手元に残るお金は増えません。減るのは税金と国民健康保険料だけです。利益600万円の人が経費を100万円増やすと、税金と保険料は433,166円減りますが、手取りは566,834円減ります。
開業した1年目の手取りは?
住民税と国民健康保険料は前年の所得で決まるので、開業1年目は会社員だった年の給与で計算されます。前年の収入が多かった人は、1年目の負担が重くなります。会社を辞めた理由が解雇・倒産などなら、国民健康保険料の軽減を受けられることがあります。
個人事業税がかからない業種は?
法律で決まった業種(法定業種)にあたらない事業にはかかりません。文筆業などがその例です。法定業種でも、所得(青色申告特別控除を引く前)が290万円以下ならかかりません。業種の判定は、事業の実態から都道府県が行います。

出典と適用年度

適用年度:令和8年分の所得税・令和9年度の住民税(同じ利益が続いた年として計算)最終確認:2026年10月15日

国税庁
No.2072 青色申告特別控除(65万円・55万円・10万円の要件)
国税庁
基礎控除(No.1199)
東京都主税局
個人事業税(法定業種と税率・税額の算出・事業主控除の月割額・納める時期)
e-Gov法令検索
地方税法(第20条の4の2 端数計算、第72条の49の14 事業主控除、第72条の49の17 個人の事業税の標準税率)
日本年金機構
国民年金保険料(令和8年度 月額17,920円)
世田谷区
令和8年度 国民健康保険料の計算方法(所得割・均等割・賦課基準額)
横浜市
令和8年度保険料の料率等について(医療分8.33%・40,870円、子ども分0.34%・1,770円)
大阪府
令和8年度大阪府市町村標準保険料率(大阪府統一保険料率)の算定結果
福岡市
国民健康保険料の計算方法(令和8年度の保険料率・平等割)
神戸市
国民健康保険料の計算方法(2026年度の保険料率)

本ツールの計算結果は概算です。実際の税額は、確定申告・住民税の申告の内容(ほかの所得・控除・家族)で決まります。くわしくは、税務署・市区町村の住民税担当、または税理士にご相談ください。

作成:計算24の運営者(AIを含むツールで作成し、主な数値は出典の計算例・早見表と照合するテストで確かめてから公開しています。公開後に運営者が内容を確認し、誤りは見つけしだい直します) このサイトの作り方

要点

  • 所得
    売上 − 経費 − 青色申告特別控除
  • 引かれるもの
    所得税・住民税・個人事業税・国保・国民年金
  • 国民年金
    月17,920円(令和8年度)
  • 青色申告
    65万円・55万円・10万円の控除