副業の税金の計算:本業の年収と副業の収入で、増える所得税・住民税を出す(20万円ルール対応)

最終確認:2026年10月15日令和8年分の所得税・令和9年度の住民税/国税庁 No.1900・地方税法第317条の2

会社員が副業をしたとき、税金がいくら増えるかと、確定申告が必要かどうかを出します。業務委託・ネットの収入など(雑所得・事業所得)と、アルバイト・パートの給与(2か所目の給与)の両方に対応しています。「20万円以下なら申告しなくてよい」は所得税だけの決まりで、住民税の申告は必要です。

数値を入れる

万円
万円 アルバイトは額面
万円
副業で増える税金(1年分)
42,612円

所得税 +17,612円・住民税 +25,000円(副業の所得250,000円の17.0%)

手元に残るのは207,388円です

確定申告が必要です(翌年2月16日〜3月15日)。確定申告をすれば住民税の申告は別にいりません

確定申告書の第二表で住民税を「自分で納付」(普通徴収)にすると、副業分の住民税は自宅に届く納付書で払えます

本業の年収500万円で副業の所得25万円なら、増える税金は約4.3万円

副業の所得と本業の年収で増える税金(年額)

副業の所得本業 300万円本業 500万円本業 700万円
5万円5,000円5,000円5,000円
10万円10,000円10,000円10,000円
20万円20,000円20,000円20,000円
30万円45,315円52,717円91,260円
50万円75,525円93,138円152,100円
100万円151,050円194,187円304,200円
200万円331,249円522,381円618,610円

※ 業務委託・ネット収入など(雑所得)として、所得税と住民税の増える分を合計した額です。所得が20万円以下の行は、所得税の確定申告をしない前提で住民税だけです。本業は会社員(協会けんぽ・年末調整あり)としています。

「20万円ルール」の正しい意味

  • 所得税だけの決まりです:給与を1か所から受けて年末調整を受けた会社員は、給与以外の所得の合計が20万円以下なら、所得税の確定申告をしなくてかまいません(国税庁 No.1900)。
  • 20万円は「所得」です:収入ではなく、収入から経費を引いた額です。収入30万円・経費12万円なら所得18万円で、20万円以下になります。
  • 住民税には20万円ルールがありません:確定申告をしない人は、住んでいる市区町村に住民税の申告をします(地方税法第317条の2)。住民税は所得の約10%で、翌年6月から納めます。
  • 確定申告をするときは全部入れます:医療費控除やふるさと納税(ワンストップ特例を使わない場合)で確定申告をするなら、20万円以下の副業の所得も含めて申告します。
  • 2か所目の給与(アルバイト):年末調整を受けない給与の収入と、ほかの所得の合計が20万円以下なら、所得税の確定申告は不要です。副業先では「乙欄」で源泉徴収されます。

副業の住民税の納め方

住民税は、原則として本業の会社の給与から引かれます(特別徴収)。副業の所得があると、その分も合わせた額が会社に通知されます。

  • 業務委託・ネット収入など(雑所得・事業所得):確定申告書の第二表「住民税・事業税に関する事項」で「自分で納付」を選ぶと、副業の分の住民税は自宅に届く納付書で払えます(普通徴収)。住民税の申告書にも同じ欄があります。
  • アルバイトなどの給与:給与の住民税は普通徴収を選べません。原則として、本業の給与とまとめて引かれます。

副業のルールは会社ごとの就業規則で決まります。副業を始める前に、勤務先の規則を確かめてください。

雑所得と事業所得の違い

副業の所得は、事業として続けているかどうかで「事業所得」か「雑所得」に分かれます。

  • 事業所得:青色申告をすれば青色申告特別控除(最大65万円)を引けます。赤字は給与と差し引きでき(損益通算)、翌年以降に繰り越すこともできます(青色申告の場合)。
  • 雑所得:特別控除はなく、赤字を給与と差し引くこともできません。

本業と同じくらいの規模で事業をする人は、個人事業主の手取りも見てください。税率の決まり方は所得税の計算、住民税の決まり方は住民税の計算にまとめています。

副業の税金の計算ガイド:使い方と、入れる収入・経費の調べ方

会社員が副業で稼いだとき、税金がいくら増えるかと、確定申告が必要かどうかを確かめるページです。副業で手元に残るお金と、住民税の納め方の選び方も分かります。

こんなときに使えます

  • 副業を始める前に、税金を引いていくら残るか知りたいとき
  • 副業の所得が20万円を超えそうで、確定申告が必要か迷っているとき
  • アルバイトの副業で、源泉徴収された税金がどうなるか知りたいとき

使い方

  1. 本業の年収(額面)を入れます。源泉徴収票の「支払金額」です。
  2. 副業の種類を選びます。業務委託・ネットの収入などは雑所得、アルバイト・パートは2か所目の給与です。
  3. 副業の1年間の収入と経費を入れます。アルバイトは額面の給与を入れ、経費はありません。

計算の例

年収400万円の会社員が、副業で収入50万円・経費10万円(所得40万円)を得たとします。所得税20,421円と住民税40,000円が増え、副業の所得のうち339,579円が手元に残ります。所得が20万円を超えるので確定申告が必要です。

収入25万円・経費8万円(所得17万円)なら、所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告をして住民税が17,000円増えます。

気をつけたいこと

  • 本業の年収が高いほど、副業の所得にかかる所得税の税率も上がります。
  • 副業の所得が20万円以下でも、医療費控除などで確定申告をするときは、副業の所得も申告に入れます。

よくある質問

副業の税金はいくらですか。
本業の年収と副業の所得で決まります。年収500万円の会社員が、副業の収入30万円・経費5万円(所得25万円)なら、所得税17,612円と住民税25,000円で、合計42,612円増えます。所得税は本業と合わせた所得にかかるので、本業の年収が高いほど税率が上がります。
副業が20万円以下なら税金はかかりませんか。
所得税の確定申告をしなくてよいだけで、住民税はかかります。年収500万円の会社員で副業の所得が20万円なら、住民税が20,000円増えます。確定申告をしない人は、市区町村に住民税の申告をしてください。
副業がアルバイト(給与)のときは?
副業先では「乙欄」で所得税が源泉徴収されます(月の給与が10万5千円未満なら3.063%)。年60万円のアルバイトなら、本業の年収500万円の人は確定申告で所得税が合わせて41,096円になり、住民税が48,000円増えます。年18万円なら確定申告は不要で、所得税は乙欄で引かれた5,508円で終わります。
住民税の申告はいつ、どこにしますか。
副業をした年の翌年3月15日までに、翌年1月1日に住んでいる市区町村へ申告します。所得税の確定申告をした人は、住民税の申告をしなくてかまいません(確定申告の内容が市区町村に送られます)。
副業の経費にできるものは?
副業の収入を得るために使った費用です。たとえば、道具や材料、仕事に使う通信費・交通費などです。本業や家庭と一緒に使うものは、副業に使った割合だけを経費にします。経費を証明できるよう、領収書や記録を残しておきます。
副業のことは会社に知られますか。
住民税の額は会社に通知されるので、副業の所得の分だけ住民税が増えていることは分かります。業務委託やネット収入など(給与以外)の分は、確定申告書で住民税を「自分で納付」にすると、副業分を自宅の納付書で払えます。アルバイトの給与の分は選べません。

出典と適用年度

適用年度:令和8年分の所得税(2027年3月15日までに確定申告)・令和9年度の住民税最終確認:2026年10月15日

国税庁
給与所得者で確定申告が必要な人(No.1900)
e-Gov法令検索
地方税法(第317条の2 市町村民税の申告)
国税庁
令和8年分 源泉徴収税額表
国税庁
No.2072 青色申告特別控除(65万円・55万円・10万円の要件)
国税庁
基礎控除(No.1199)

本ツールの計算結果は概算です。実際の税額は、確定申告・住民税の申告の内容(ほかの所得・控除・家族)で決まります。くわしくは、税務署・市区町村の住民税担当、または税理士にご相談ください。

作成:計算24の運営者(AIを含むツールで作成し、主な数値は出典の計算例・早見表と照合するテストで確かめてから公開しています。公開後に運営者が内容を確認し、誤りは見つけしだい直します) このサイトの作り方

要点

  • 20万円ルール
    所得税の確定申告だけ(住民税は申告が必要)
  • 20万円の中身
    収入ではなく所得(収入 − 経費)
  • 税率
    所得税5〜45%+住民税10%
  • 住民税の納め方
    給与以外の副業は普通徴収を選べる