法人税の計算:中小法人の15%と23.2%、地方法人税、2026年4月からの防衛特別法人税

最終確認:2026年10月15日法人税法・租税特別措置法・地方法人税法・防衛財源確保法(e-Gov法令検索)、国税庁

会社の所得(課税所得)を入れると、法人税・地方法人税・防衛特別法人税を出します。中小法人の15%(10億円超は17%)、800万円の月割、防衛特別法人税の基礎控除500万円、千円・百円の切り捨て、決算月ごとの「いつから」まで。

会社と所得を入れる

事業年度終了の時の資本金で判定(普通法人)
円 法人税の申告書(別表四)の所得金額。決算書の利益とは違う
防衛特別法人税は2026年4月1日以後に開始する事業年度から
設立した年など1年未満のとき(1か月未満は1か月)
法人税・地方法人税・防衛特別法人税(国税)の合計
1,835,300円

法人税 1,664,000円(8,000,000円 × 15% + 2,000,000円 × 23.2%)

地方法人税 171,300円(法人税額1,664,000円 × 10.3%)

防衛特別法人税 0円(法人税額が基礎控除500万円以下)

所得に対する負担は18.35%です。このほかに、都道府県・市町村の税(法人事業税、道府県民税・市町村民税の法人税割・均等割など)がかかります

所得1,000万円の法人税等(国税)は1,835,300円(中小法人)

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計算の内訳

項目金額計算
課税所得10,000,000円所得金額の千円未満を切り捨て
800万円以下(15%)1,200,000円8,000,000円 × 15%
800万円超(23.2%)464,000円2,000,000円 × 23.2%
法人税1,664,000円百円未満を切り捨て
地方法人税171,300円1,664,000円(法人税額の千円未満を切り捨て)× 10.3%
防衛特別法人税0円(法人税額 − 基礎控除5,000,000円)の千円未満を切り捨て = 0円 × 4%
合計1,835,300円所得の18.35%

※ 所得税額控除・外国税額控除・試験研究費などの税額控除、特定同族会社の留保金課税、中間申告で納めた額は入れていません。グループ通算制度の法人、公益法人等・協同組合等は税率が違います。

所得別の法人税等(早見表)

所得中小法人中小法人以外
300万円496,300円
16.54%
767,600円
25.59%
500万円827,200円
16.54%
1,279,400円
25.59%
800万円1,323,600円
16.55%
2,047,100円
25.59%
1,000万円1,835,300円
18.35%
2,558,900円
25.59%
1,500万円3,114,800円
20.77%
3,838,400円
25.59%
2,000万円4,394,300円
21.97%
5,117,900円
25.59%
3,000万円7,005,400円
23.35%
7,755,200円
25.85%
5,000万円12,308,900円
24.62%
13,058,800円
26.12%
1億円25,567,700円
25.57%
26,317,600円
26.32%

※ 法人税・地方法人税・防衛特別法人税の合計。下の小さい数字は所得に対する負担の割合。12か月の事業年度で、上で選んだ「事業年度の開始」で計算。中小法人は適用除外事業者に当たらない場合。

税率の一覧

税対象税率
法人税中小法人の所得のうち年800万円以下15%
同上で、所得が年10億円を超える事業年度・適用除外事業者17%・19%
年800万円を超える部分、中小法人以外の法人23.2%
地方法人税法人税額10.3%
防衛特別法人税法人税額から500万円を引いた額4%

※ 中小法人の15%・17%は、2027年3月31日までに開始する事業年度が対象です(租税特別措置法42条の3の2)。中小法人は、資本金1億円以下の普通法人のうち、資本金5億円以上の法人の100%子会社などを除いたものです(法人税法66条)。

防衛特別法人税は、どの決算期から?

防衛特別法人税は、2026年4月1日以後に開始する事業年度からかかります。決算月によって、最初の事業年度は1年近くずれます。3月決算なら2027年3月期、12月決算なら2027年12月期が最初です。

決算月最初にかかる事業年度申告・納付の期限
1月2027年2月1日〜2028年1月31日2028年3月31日
2月2027年3月1日〜2028年2月29日2028年4月30日
3月2026年4月1日〜2027年3月31日2027年5月31日
4月2026年5月1日〜2027年4月30日2027年6月30日
5月2026年6月1日〜2027年5月31日2027年7月31日
6月2026年7月1日〜2027年6月30日2027年8月31日
7月2026年8月1日〜2027年7月31日2027年9月30日
8月2026年9月1日〜2027年8月31日2027年10月31日
9月2026年10月1日〜2027年9月30日2027年11月30日
10月2026年11月1日〜2027年10月31日2027年12月31日
11月2026年12月1日〜2027年11月30日2028年1月31日
12月2027年1月1日〜2027年12月31日2028年2月29日

※ 12か月の事業年度の場合です。期限は事業年度終了の日の翌日から2か月以内(防衛財源確保法25条)で、土日祝日なら翌日に延びます。法人税の申告期限を延長している会社は、その期限に合わせて考えてください。

もう一つの大事な点は、法人税額500万円の基礎控除です。中小法人で1年の事業年度なら、所得がおよそ2,438万円を超えるまで法人税額が500万円に届かないので、防衛特別法人税は0円です。それでも申告書の提出は必要です。

法人税のほかにかかる税

このページで計算するのは国の税(法人税・地方法人税・防衛特別法人税)です。会社の所得には、このほかに都道府県と市町村の税がかかります。

  • 法人事業税:所得にかかります。資本金1億円超の法人には、付加価値や資本金にかかる外形標準課税もあります。
  • 特別法人事業税:法人事業税の額にかかる国の税で、事業税と一緒に都道府県に納めます。
  • 道府県民税・市町村民税の法人税割:法人税額にかかります。
  • 均等割:資本金と従業者数で決まる定額で、赤字でもかかります。

どれも都道府県や市町村によって税率が少し違う(超過課税)ので、会社の所在地の案内で確かめてください。

法人税の計算ガイド:使い方と防衛特別法人税が始まる期の注意点

決算の前後に、会社の所得から国に納める法人税等の額を見積もるためのページです。防衛特別法人税が始まった期に、納める額がどれだけ増えるかもわかります。

こんなときに使えます

  • 決算の数字がおおよそ固まり、納税資金を用意しておきたいとき
  • 防衛特別法人税が自分の会社にかかるか、どの期からかを確かめたいとき
  • 設立1年目で事業年度が1年に満たず、800万円の枠がどうなるか知りたいとき

使い方

  1. 「法人の区分」を選びます。資本金1億円以下の会社なら、ふつうは「中小法人」です。
  2. 「所得金額」に、法人税の申告書(別表四)の所得を入れます。決算書の当期純利益とは違うので注意します。
  3. 「事業年度の開始」と「事業年度の月数」を選びます。設立した年などで1年未満なら、その月数にします。

計算の例

3月決算の中小法人で、2027年3月期の所得が3,200万円だったとします。法人税は6,768,000円、地方法人税は697,100円です。法人税額が500万円を超えるので、防衛特別法人税が70,700円かかり、国税の合計は7,535,800円です。

同じ所得でも、2026年3月31日以前に始まった期なら防衛特別法人税はなく、合計は7,465,100円でした。差の70,700円が、新しく増える分です。

気をつけたいこと

  • 入れるのは決算書の利益ではなく、税務上の所得です。交際費の損金不算入などで、利益より大きくなることがあります。
  • 防衛特別法人税が0円でも、申告書は出します。法人税の申告書の別表に、防衛特別法人税の欄が加わります。
  • このページは国の税だけです。法人事業税や、道府県民税・市町村民税の法人税割・均等割は別にかかります。

よくある質問

法人税の税率は何%ですか。
23.2%です(法人税法66条1項)。資本金1億円以下の中小法人は、所得のうち年800万円以下の部分が15%になります(租税特別措置法42条の3の2。所得が年10億円を超える事業年度は17%)。例えば中小法人で所得1,000万円なら、800万円 × 15% + 200万円 × 23.2% = 1,664,000円です。
中小法人の15%はいつまでですか。
2027年3月31日までに開始する事業年度までです(租税特別措置法42条の3の2第1項)。それより後に開始する事業年度は、延長されなければ本来の19%(法人税法66条2項)に戻ります。令和7年度の改正で2年延長されたときに、所得が年10億円を超える事業年度は17%になりました(国税庁「令和7年度 法人税関係法令の改正の概要」)。
防衛特別法人税はいつからかかりますか。
2026年4月1日以後に開始する事業年度からです(防衛財源確保法11条)。3月決算の会社なら2027年3月期(2026年4月1日〜2027年3月31日)から、12月決算の会社なら2027年12月期からです。中間申告は2027年4月1日以後に開始する事業年度からです(国税庁)。
防衛特別法人税はいくらかかりますか。
(法人税額 − 基礎控除500万円)× 4%です(防衛財源確保法13条・14条)。法人税額が500万円以下ならかかりません。中小法人で1年の事業年度なら、所得がおよそ2,438万円を超えるまではかかりません(中小法人以外はおよそ2,155万円)。例えば中小法人で所得3,000万円なら、法人税額6,304,000円から500万円を引いた額の4%で、52,100円です。
防衛特別法人税がかからなくても申告は必要ですか。
必要です。税額がない場合でも、防衛特別法人税の申告書を出します(国税庁「令和7年度 法人税関係法令の改正の概要」)。法人税と地方法人税の申告書の別表に、防衛特別法人税の欄が加わる形です。
地方法人税とは何ですか。
法人税額(所得税額控除などを引く前の額)に10.3%をかける国の税です(地方法人税法6条・10条)。名前に「地方」とありますが、法人税と同じ申告書で税務署に申告して納めます。集めた税は地方交付税として自治体に配られます。
設立1年目で事業年度が1年未満のときは?
年800万円・年10億円・防衛特別法人税の基礎控除500万円は、どれも月割(12で割って月数をかけた額)にして使います。月数は暦で数え、1か月に満たない端数は1か月です(法人税法66条4項・12項、防衛財源確保法13条8項・9項)。例えば6か月の事業年度で所得600万円なら、800万円 × 6/12 = 4,000,000円までが15%で、法人税は1,064,000円です。
適用除外事業者とは?
前3年以内に終了した各事業年度の所得の年平均額(所得の合計を月数の合計で割り、12をかけた額)が15億円を超える中小法人です(租税特別措置法42条の4第19項第8号)。15%の特例は使えず、年800万円以下の部分は本来の19%です。
赤字のときは?
所得が0円以下なら、法人税・地方法人税・防衛特別法人税はかかりません。ただし都道府県・市町村の均等割は、赤字でも資本金や従業者数に応じてかかります。このページでは計算していません。

出典と適用年度

適用年度:2026年10月1日現在の法令最終確認:2026年10月15日

国税庁
No.5759 法人税の税率(令和8年4月1日現在法令等)
国税庁
令和7年度 法人税関係法令の改正の概要「防衛特別法人税の創設」(課税事業年度・基準法人税額・基礎控除500万円・税率4%・申告)
財務省
令和7年度税制改正「防衛力強化に係る財源確保のための税制措置」
e-Gov法令検索
法人税法(第66条 各事業年度の所得に対する法人税の税率、第4項 1年に満たない事業年度、第12項 月数の数え方)
e-Gov法令検索
租税特別措置法(第42条の3の2 中小企業者等の法人税率の特例、第42条の4第19項第8号 適用除外事業者)
e-Gov法令検索
地方法人税法(第6条 基準法人税額、第9条 課税標準、第10条 税率)
e-Gov法令検索
我が国の防衛力の抜本的な強化等のために必要な財源の確保に関する特別措置法(第10条 基準法人税額、第11条 課税事業年度、第13条 基礎控除額、第14条 税率)
e-Gov法令検索
国税通則法(第35条 納期限、第60条 延滞税、第61条 計算期間の特例、第62条 一部納付、第118条・第119条 端数計算)

本ツールの計算結果は概算です。実際の税額は法人税の申告書(別表一)で計算し、税額控除や中間納付の額によって変わります。くわしくは、税務署または税理士にご相談ください。

作成:計算24の運営者(AIを含むツールで作成し、主な数値は出典の計算例・早見表と照合するテストで確かめてから公開しています。公開後に運営者が内容を確認し、誤りは見つけしだい直します) このサイトの作り方

要点

  • 法人税
    23.2%(中小法人は800万円まで15%)
  • 地方法人税
    法人税額の10.3%
  • 防衛特別法人税
    2026年4月以後に開始する事業年度から(法人税額 − 500万円)× 4%
  • 15%の特例
    2027年3月31日までに開始する事業年度
  • 申告
    事業年度終了の翌日から2か月以内

税金のガイド