厚生年金はいくら増える?年収と働く年数で計算(パート・60歳以降・再雇用)
年収と、厚生年金に入って働く年数を入れると、65歳から受け取る年金がいくら増えるかと、払う保険料を何年で取り戻せるかを出します。パートで社会保険に入るときも、60歳以降に再雇用で働き続けるときも計算できます。60歳以降の期間は、報酬比例に加えて「経過的加算」も増えます。
標準報酬月額 11万円 × 12 × 5.481/1000 × 10年 = 報酬比例 72,349円
20〜60歳に働く期間は、報酬比例の部分が増えます(基礎年金はすでに国民年金で計算されています)
払う厚生年金保険料(本人分)は合計1,207,800円。年金を16.7年受け取ると、払った保険料と同じ額になります
保険料は会社も同じ額を払います。障害厚生年金・遺族厚生年金・傷病手当金の保障も増えます
厚生年金:年収130万円で10年働くと年金が年72,444円増える(目安)年収と年数で増える年金(年額)
| 年収 | 1年 | 5年 | 10年 | 20年 |
|---|---|---|---|---|
| 110万円 | 5,798円 月483円 | 28,988円 月2,415円 | 57,974円 月4,831円 | 115,949円 月9,662円 |
| 150万円 | 8,297円 月691円 | 41,484円 月3,457円 | 82,968円 月6,914円 | 165,935円 月13,827円 |
| 200万円 | 11,191円 月932円 | 55,954円 月4,662円 | 111,907円 月9,325円 | 223,815円 月18,651円 |
| 300万円 | 17,111円 月1,425円 | 85,552円 月7,129円 | 171,102円 月14,258円 | 342,204円 月28,517円 |
| 400万円 | 22,372円 月1,864円 | 111,860円 月9,321円 | 223,720円 月18,643円 | 447,440円 月37,286円 |
| 500万円 | 26,977円 月2,248円 | 134,881円 月11,240円 | 269,760円 月22,480円 | 539,520円 月44,960円 |
| 600万円 | 32,896円 月2,741円 | 164,478円 月13,706円 | 328,955円 月27,412円 | 657,910円 月54,825円 |
| 800万円 | 42,762円 月3,563円 | 213,807円 月17,817円 | 427,613円 月35,634円 | 855,226円 月71,268円 |
※ 30歳から働いた場合の、65歳から増える老齢厚生年金(報酬比例部分)。賞与なしとして、月給 = 年収 ÷ 12 で標準報酬月額を決めています(最低8.8万円・最高65万円)。年収110万円は月9.2万円なので、厚生年金の標準報酬月額は最低の8.8万円です。
パートで社会保険に入ると年金はどうなる?
会社員の配偶者に扶養されている(第3号被保険者)パートの人が、勤め先の社会保険に入ると、国民年金(老齢基礎年金)はそのままで、厚生年金の分が上乗せされます。年収130万円で10年働くと、年金は年72,444円(月6,037円)増え、払う厚生年金保険料(本人分)は合計1,207,800円です。65歳から16.7年受け取ると、払った保険料と同じ額になります。
年金のほかに、病気やけがで休んだときの傷病手当金、出産のときの出産手当金(健康保険)、障害厚生年金・遺族厚生年金の保障も加わります。手取りがどれだけ減るかは「年収の壁」のページで確かめられます。
60歳以降・再雇用で働くと
60歳以降も厚生年金に入って働くと、報酬比例の部分に加えて経過的加算が増えます。20〜60歳の期間は国民年金(老齢基礎年金)として計算される部分が、60歳以降は計算に入らないため、その差を埋める形で、厚生年金の加入が合計480月になるまで1月あたり1,766円ずつ増えるからです。
たとえば、これまで厚生年金に30年入っていた人が、60歳から年収360万円で5年働くと、年金は年204,618円(報酬比例98,658円・経過的加算105,960円)増えます。
65歳以降も働いている人は、毎年10月に、前年9月までの加入分が年金額に反映されます(在職定時改定)。給与と年金の合計が多いと、在職老齢年金で年金の一部が止まることがあります。
厚生年金はいくら増えるかの計算ガイド:使い方と入れる年数の決め方
厚生年金に入って働いたときに、将来の年金がどれだけ増えるかを計算します。払う保険料を何年で取り戻せるかも出るので、社会保険に入るか迷うときや、60歳以降も働くか考えるときの材料になります。
Qパートで
A年収130万円で
こんなときに使えます
- パートで社会保険に入るか、扶養の範囲で働くか考えているとき
- 60歳の定年後に、再雇用で何年働くか決めたいとき
- 転職で年収が変わったときに、年金への影響を知りたいとき
使い方
- 「年収(額面)」に、厚生年金に入って働く間の年収を入れます。
- 働く年数と、働き始める年齢を入れます。60歳以降の期間があると、経過的加算も計算します。
- 60歳以降に働く人は、これまでの厚生年金の加入年数も入れます(ねんきん定期便で確かめられます)。
計算の例
40歳のパートの人が年収130万円で10年間、社会保険に入って働くと、65歳からの年金は年72,444円(月6,037円)増えます。払う厚生年金保険料は本人分で合計1,207,800円です。
気をつけたいこと
- 賞与がある人は、賞与にも保険料がかかり、そのぶん年金も増えます。この計算は賞与なしとした目安です。
- 実際の年金額は、加入記録に再評価率をかけて計算するので、年によって少し変わります。
よくある質問
厚生年金に1年入ると年金はいくら増えますか。
パートが社会保険に入るのは損ですか。
60歳以降に働くといくら増えますか。
65歳以降も働くと年金は増えますか。
出典と適用年度
- 日本年金機構
- 老齢年金ガイド 令和8年度版
- 日本年金機構
- 在職老齢年金の計算方法
- 全国健康保険協会
- 令和8年度都道府県単位保険料率
本ツールの計算結果は概算です。実際の年金額は、日本年金機構が加入記録(標準報酬月額・標準賞与額・加入月数・再評価率)と生年月日をもとに決めます。ねんきん定期便・ねんきんネットの記録で確かめ、くわしくは年金事務所かねんきんダイヤルにご相談ください。
要点
- 1年あたり
年収 × 5.481/1000(年額) - 60歳以降
経過的加算も月1,766円ずつ(480月まで) - 保険料(本人)
標準報酬月額 × 9.15% - 65歳以降
毎年10月に反映(在職定時改定)